仏教用語は変換に困る

仏教用語は変換に困るのです。いや、ほんとうに。

SKK-JISYO.L が優秀なおかげで、「陀羅尼」とか「阿羅漢」とかは変換できます。「学生」も「がくしょう」で変換ができます。しかしながら「本地垂迹 (ほんちすいじゃく)」や「本覚(ほんがく)」なんてのが出なかったりと、完璧ではない。あとは、固有名が出ない、だなんて場合も多々あります。

もちろん、そういった類のものは、逐次、ユーザ辞書に放りこんでいけば良い、といっってしまえばそれまでなんですが、なんかそれだけっていうのも、もったいない。共有できる状態にしておけば、ほんの少しかもしれないけど誰かの役に立つかもしれない。

そんなわけで SKK 用仏教・禅用語辞典作成開始です。行うことを述べると;

  • SKK-JISYO.L に含まれていない単語を補完する。
  • そしていくつかの単語には annotation をつける。*1

あまりガチガチにつくることは想定していません、というよりは、自分の知識量なんて学部生しかもデキの悪い劣等生なわけで、当然のことながらそんなことはできるはずがない。なぜわざわざ作るかといえば、それは自分の勉強のためです。中高生が定期試験や受験に向けて単語カードを自分で作る、そんな感覚。というわけで、そのような感覚で辞書を作っていきたいと思います。

そもそも、先行して完成度の高いものは SKK 用ではないものの作成されています。 Vector で検索すれば、専門家の作成した 6000 行にも及ぶ完成度の高いものが存在しているので、ほんとうのところこんなものを作る必然性というのはありません。

*1:変換時に簡単な註釈を出してくれる機能。参照: http://openlab.jp/skk/wiki/wiki.cgi?page=annotation

TeXで縦書きや漢文、梵字などを扱いたい!

当初の目的として「どの分野にしても仏教を扱うからには縦書きや漢文とはイヤでも付き合うのだろうから、それをTeXで処理してやろうか、というものでした。で、新年度も始まったので色々調べています。

と、いうことで、Googleで検索をかけて、関連しそうなドキュメントを参照していたのですが……む、これはすごい。梵字なども混ぜることができるのですね。(未だ決まっていない自分の専攻分野で必要かどうかは判りませんが)

そのなかから気になったものを以下に幾つか。

今昔文字鏡」は収録文字としてJIS(第1、第2水準、補助JIS)漢字、unicode文字を含む約9万字(日本、中国:大陸・台湾、字喃、梵字、甲骨文字なども含む)について、文字の検索・文字情報の入手・コンピュータ上における文字の利用を目的として開発されたソフトウェアです。この「今昔文字鏡」(以下、「文字鏡」)における文字鏡フォントはWindows95/98の標準フォントであるTTF形式であるため、コンピュータ上で自由に用いることができ、また、フォント自体はインターネット上で無償公開がされており、研究者の共通フォントとすることが可能です。
古典籍の為のTeX - http://www.orcaland.gr.jp/~utsunomiya/TeX.htm

WindowsTrueTypeフォントからMac用のTrueTypeフォントを作成,またTeXで扱うためPostScriptフォントも開発した。これらはすべて文字ごとに固有の番号を振り,インターネット上で公開/配布している。
9万字を収容した今昔文字鏡 - http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=836

今昔文字鏡か、これは大学のWindows PCにはインストールされていた。そのフォント類がMacでも扱えるのだとすれば、イッキに道は開けそう。

短所

  • WYSIWYGではない。ワープロ感覚からの意識の転換が求められる
  • 初心者から中級者用の懇切な解説が少なく、また自力での探索が必要であり、導入・設定・利用に相応の根性が必要
  • 他人の理解を得ることが難しい

(中略)

TeX利用することに対して「きれーなんはわかるけど、Wordで出してよ。」とか、「こんな見た目にこだわっても。。。」と言う他者の無理解と批判に耐える根性も必要です。

漢文とか末注をTeXで何とかするための情報 - http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/9917/tex.htm

自分はDreamweaverとかダメ! HTMLソース直編集以外でWebページとか作る気がしない! という感じなので1はクリア、2は根性で、として。3は……ちょっと笑えない事情ですね。うちの大学にTeXで文章作成している教員の方とかいないのかなあ?

hatena-mode での更新が正常終了しているにも関わらず反映されない問題

久々に hatena-mode の方からはてなダイアリーを更新しようとしたところ、正常にログインすることができ、C-c C-p で投稿をすると「posted」と表示される = 正常に終了するにも関わらず、はてなダイアリーにその更新が反映されないという問題が発生。この時点では原因がまったくわからずお手上げ。

そこで、試しに Emacsはてなに投稿する別の方法として hw.pl + hatedara.el (http://www.geocities.jp/emacsjjjj/hatedara/) を試すと、そちらでは正常にポストできることがわかった。しかしこの
hatedara は、投稿するたびにブラウザ側がログアウトしてしまうという問題。これではブックマークやハイクを使うのに非常にめんどうくさいということで対策を探すことに。

d:id:rna:20040820 での記述を参考に hw.pl に対してパッチを当てることでその問題は解決。と、そこに気になる記述が。

BUGS: 以下の手順を実行した場合問題が発生します。

  • hw.pl でアップロード
  • ブラウザでログアウト
  • hw.pl でアップロード

こうすると最後のアップロードに失敗します(正常終了するけど更新されてない)。その場合は cookie.txt を削除して hw.pl を再実行するとログインが実行され正常にアップロードが完了します。

もしかして hatena-mode も同様の問題ではないか、と踏んで、~/.hatena/ 内のクッキーファイル Cookie@hatena を削除。その後、通常の投稿。……できました。ちゃんと投稿されます。

d:keyword:hatena-mode を見ていると、それまで普通に投稿できていたのに、ある日とつぜん投稿できなくなってしまったという事例が見られらのだけれど、もしかして自分と同じ症状だったのでしょうか?

コマンドを覚えるための方法

最初のうちは基本的な編集のコマンドすら実はわからなかったりしました。ええ、しましたとも。最初のうちは、ブラウザで常にコマンドの説明のサイトを開いておいて、わからないならその都度それを見るということをやっていたのですが、これはめちゃくちゃ時間がかかる。で、リファレンス本とかありゃいいのかな、それとも Web サイトを印刷しておくとかかな、とするも、これもけっこう時間がかかる、本を開くとそれだけでキーから手が離れる、紙に印刷してもたぶんあまり変わらないだろうなあ、と。そもそも最初に覚えるようなのがやたらに数があるわけでもなし。
で、ちょっと考えた。ポイントは、手をキーボードから離さず・視線移動を最小に・見たいときすぐ、あとお金もかけたくないぞ。
……視線移動を少なくするならば、ディスプレイのところにあればいいんじゃないか、ということで、付箋紙にまだ覚えてないコマンドを書いてディスプレイのわきに貼っておく、という方法に。こうすると、ちょっと視線を落とすだけですぐ見ることができるし、手も動かさないで済む。
さらに、この方法で、覚えたら剥していく、で、新しく覚えるべきコマンドなどできたらまた貼る。これは、よく ToDo リストを目に付くところに、ということでディスプレイとかに貼ったりするのの応用。 ToDo リストが終わったら剥いでいくように、こちらも覚えたら剥いでいく。最後に見なくてもたいていの操作に困らなくなれば必要なくなると。
と、いうことで。直接は Emacs と関わりがない話でした。くだらないけど、でもほんとうにこうすると物覚えの悪い自分でも覚えるのがラクだったのです。

Emacs のキー操作を覚える利点 (on MacOS X)

実はその昔に「いや、いくら Emacs のキー操作が快適だからって、そんなひとつのエディタでしか通用しない操作方法を身につけても、ねえ?」とか思っていたりした。もちろん今はそうは思っていない。

実は MacOS X のアプリケーションには、 Emacs と同じようなキー操作ができるものが多い、というのを知って、最初とてもびっくりした。

http://journal.mycom.co.jp/column/osx/017/index.html

Emacs で覚えた操作が、そのまま、他のアプリでも使える。たとえば Safariでも、 Mail でも、同様に ⌃D (C-d) でカーソルの右の文字の削除ができてしまう、と。これはすごい。

Emacs での操作方法が、実は Emacs 以外でも活きる、ということは、今までと違うキー操作の体系を覚えるための大きな動機になった。覚えたことがひとつでも、それを活かせる範囲が多ければ、効果はその分大きい。だから、覚えることにものすごく価値があった。実際、ホームポジションからあまり指を動かさないので、文字を消して次の文字を、といった操作が少し早くできるようになった……ような気がする。数字で測っていないのでほんとうのところどれくらいかわからないけど、遠いキーと叩く面倒が減っただけでも、たぶんラクになってるんではないかなっと。

Mac ではファンクションキーを使わなくてもほぼ操作ができるので、キーボードの一番上の列はほとんど使わない*1。もしかしたら ⎋ (esc) を時々使うかも、ってなくらいなもの。おまけに矢印も使わない。とすると、あれ、 Happy Hacking Keyboard って Mac と相性良いんじゃないのだろうか?

*1:Windowsは Alt + F4 など、けっこう Fn キーを使う機会が多いように思う。 Mac だとそこは ⌘Q なので Fn キーを使わなくて済む。実はここが Mac に移行して一番スゴいと思ったところだったり

Emacsからはてなダイアリーへ投稿してみる。

若干の苦労はしたものの、できました。うひゃあ、快適。
Emacs からの編集・投稿には hatena-mode (http://d.hatena.ne.jp/hikigaeru/20040617#p1) を利用させていただいています。ありがとうございます。
何だか最初は Cookie のエラーでうまく投稿ができないという症状が出ていたのですが、 hatena-mode.el を少々書き替えることで解決。こちらの記述を参考にしました。
http://d.hatena.ne.jp/sa28/20070706#1183718228
http://d.hatena.ne.jp/mzp/20070705/hw

がんばるぞ。

とりあえず Twitter に書いたこんな思いつきから始めることにしました。

wideangle 今年は、非理系で非ハッカー系の文系(人文)が「一太郎ATOK」みたいな学校推奨環境でないものを使うことでも果たして文書の生産効率などを上げられるのか、というのを試してみる。 ... 11:57 PM January 05, 2008 from QSTwitter
wideangle 具体的には、ルビやら縦書きやら漢文やらという厄介なものを何とかきれいに処理しつつ、一太郎やWordに負けずにレポート作成して、でもってお金をできるだけ使わない。できるかな。 ... 12:00 AM January 06, 2008 from QSTwitter

具体的には;

  • お金を使わない範囲での、作業環境の改善とか。
  • まずは、入力速度の向上を!
  • Emacsキーバインドを覚えて、どれだけ小さい指の動きで作業を行うか。
  • そのほか、いろいろなアプリケーションを試してみる。

どうも、無謀な試みになりそうだけど、がんばります。